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JAバンク(農協)でお金を借りる条件とは?農家以外でもローンの審査に通るコツ

金利が低いJAバンクのローンでお金を借りたいと考えている人の中には、農業とは無縁の人もいるのではないでしょうか。

特に住宅ローンやマイカーローンは、借りる金額が大きいので金利の低さを重視したいですが、農家以外でも審査に通過できるのかは気になるところ。

そこで今回は魅力的なローンが揃うJAバンクを、農家以外の人でも利用するための条件やコツについて紹介します。

銀行や信金とはまた違った審査基準となるので、メリット・デメリットや注意点までよく確認して申し込みましょう。

Contents

JAバンク(農協)とは?他のお金を借りる方法と比較

JAとは「農業協同組合」のことで、主に農家が組合員となり生活改善や営農支援など相互扶助を目的とした組織です。

JAはさまざまに細分化されている組織のグループ名称で、地域ごとに「JA〇〇」と名前が異なります。

また、JAグループの中で金融機関の役割を果たしているのがJAバンクです。

令和4年現在、JAは全国の都道府県に551もあります。

取り扱うローンはほぼ同じなものの、金利など細かな条件は個別で設定されているのが大きなポイント。

ローンを取り扱っていますが、銀行法でも貸金業法でもなく「農業協同組合法」という法律のもと貸付業務を行っています。

それぞれのお金を借りる手段ごとに、違いを表でまとめました。

JAバンク 信用金庫 労働金庫(ろうきん) 銀行 消費者金融
目的 組合員(主に農家)の相互扶助 地域住民の相互扶助 労働者の相互扶助 営利目的の民間企業 営利目的の民間企業
法律 農業協同組合法 信用金庫法 労働金庫法 銀行法 貸金業法
法律による貸付制限 - - - - 総量規制(借り入れは年収の3分の1まで)
貸付対象 JAの組合員 営業区内に住む住民 営業区内に住む労働者 地方~全国 全国

ローンの利用に関して、法律で明確な限度額が定められているのは消費者金融のみです。

ただし、他の金融機関のフリーローンやカードローンも近年は貸し過ぎを制限する動きがあり、高額融資は期待できません。

金利に関しては営利目的の運営ではないJAや信用金庫、ろうきんが低く、この中で最も高いのは消費者金融です。

金利は低いほど審査が厳しくなるので、必然的にJAのローン審査も厳しめとなります。

JAバンク(農協)は農家以外でもお金を借りられる?農協の組合員になることが大前提

JAバンクは農業組合の組織ですが、結論として農家ではなくてもお金は借りられます。

急に申し込みに行って受け付けてもらえるわけではなく、農家である・なしに関わらず組合員となることが大前提。

組合員はJAグループという大枠ではなく個別地域のJAに属するため、営業エリアについても事前に調べておく必要があります。

このほか、他の金融機関と同様に年齢条件クリアや安定した収入があることも重要です。

JAの組合員とは?農家以外は1,000円以上の出資金が必要

先ほどJAの貸付対象は組合員と説明しましたが、これは農業協同組合法でも定められています。

第十条 組合は、次の事業の全部又は一部を行うことができる。
二 組合員の事業又は生活に必要な資金の貸付け

引用元:e=GOV

つまり、ローンの貸付業務は組合員にしか行っていません。

また、組合員にも2種類あり、農家が属する組合員(正組合員と呼ぶ地域もある)に対して農家以外の人が個人で属する准組合員があります。

組合員は、農業従事日数や田んぼ・畑の面積に規定があり、その基準をクリアした人のみが加入できるため農家ではない人はなれません。

准組合員は一定の出資金を出すことで会員となりますが、その金額は以下の通りJAにより異なるので注意しましょう。

加入に必要な出資金
JAあさひかわ 1口500円以上
JA高知県 1口1,000円以上
JAひだ 1口1,000円以上
JAこうか 1口5,000円以上
JAならけん 1口1,000円、10口1万円から
JAあいち中央 10,000円〜30,000円

低額だと500円、高額だと1万円以上必要なJAもありますが、多くは1口1,000円以上が最低限必要な出資金としています。

このほか、JAによっては1年以上継続して共済や購買で利用があることを条件としている場合もあるので、よく確認しましょう。

組合員になれるのは居住地域のJAのみ

ほとんどのJAでは、組合員となるために「住所または勤務地が該当エリアにあること」を条件としています。

例えば、東京都に居住・勤務している人が神奈川県のJAの組合員になろうとしても、断られる可能性が高いです。

別エリアのJAで希望条件に合うローンを取り扱っていたとしても自由に選べないため、比較検討するなら地域の信金やろうきん、銀行となります。

年齢条件は18歳以上75歳未満と幅広いローンもある

JAは農業に従事する人が主な利用者なので、ローンの利用条件は他の金融機関と比較して幅広い設定となっています。

例えば、Webから借申し込みができる「JAネットローン マイカーローン」では、年齢に関する申込条件は以下の通りです。

借入時年齢 18歳以上
最終返済時年齢 80歳未満

借入時年齢は、地域のJAでは上限75歳と設定されていることがほとんどです。

銀行など多くの金融機関では、新規で借り入れできる年齢は65歳や70歳としている場合が多いので、比較的高めの設定と言えるでしょう。

なお、金額が大きい住宅ローン(一般型)については、以下のとおり上限年齢が若干低めです。

借入時年齢 20歳以上66歳未満
最終返済時年齢 80歳未満

最終返済時年齢は同居する20歳以上の子どもを連帯保証人にする(親子リレー返済)なら、80歳以上となっても契約可能です。

その他の、高齢者でも使える借入方法は『高齢者がお金を借りる方法を年齢別でわかりやすく丁寧に解説』でも解説しています。

JAのローンにおける年収条件は200万円以上が基本

JAのローンはほとんどの商品で年収条件がはっきり記載されており、その金額は各種ローンの一般型で200万円以上(税引前)と設定されている場合が多いです。

一部では条件が異なるローンもあり、例えばマイカーローンは商品タイプにより設定が異なります。

一般型 リピーター型
年収条件 200万円以上 150万円以上
利用条件 - マイカーローンの借入から2年以上経過、または完済から2年以内の人

同様に住宅ローンも商品タイプによって年収条件が大きく異なり、例えばJA東京みらいで取り扱う3タイプの設定は以下のとおりです。

基金協会保証(一般型) 基金協会保証(100%応援型) KHL保証(新築・購入コース)
年収条件 前年度税込年収200万円以上 前年度税込年収350万円以上 前年度税込年収150万円以上
利用条件 勤続3年以上 勤続3年以上、自営業者はJAとの取引が1年以上必要 勤続1年以上

年収150万円は単純計算で月収12.5万円、年収200万円は約16.6万円となり、社会人であれば決して難しい金額ではありません。

この金額以上を毎月稼げていれば、JAのローンでは安定した収入があると評価してもらえる可能性が高いです。

JAで借りるなら勤続年数は1年以上必須

JAのローンでは、申込条件としてほとんどの商品で勤続年数を提示しています。

多くは勤続1年以上で、転勤したばかりだと対象外となるので注意しましょう。

また住宅ローンでは勤続年数が3年以上必要な商品もあるので、年数が長いほど申し込める商品が多くなり、審査でも有利になります。

このほか、新卒者の場合は勤続6ヶ月以上でも申し込み可能だったり、自営業者の場合は営業年数3年以上必要だったりと属性によっては一部例外も。

各JAによって取り扱うローン商品が異なるので、勤続年数3年未満の人は細かな条件面をよく確認してから申し込みましょう。

JAバンク(農協)の主なローンは7種類!適用金利や申込条件を比較しよう

JAでは主に7種類のローンを取り扱っており、一部はWebから仮申し込みができるネットローンに対応しています。

  • 住宅ローン
  • マイカーローン
  • カードローン
  • リフォームローン
  • 多目的ローン
  • フリーローン
  • 教育ローン

各地のJAでは取り扱うローン商品が異なるほか、同じローンでも適用金利や優遇条件が異なるのが大きなポイントに。

特に住宅ローンはわずかな金利の差でも総支払額には大きく影響するので、金利条件は他の金融機関との重要な比較ポイントです。

ここでは例としてJAなごやの条件(令和4年6月時点)をもとに各ローンの特徴を紹介します。

気になる商品があれば住んでいる地域のJAの情報を確認してみましょう。

借り換えにも対応の住宅ローン

適用金利 変動:0.47%(店頭金利:年2.475%)
10年固定:0.799%(店頭金利:年3.44%)
融資額 10万円以上1億円以内
年齢条件 借入時年齢:満20歳以上66歳未満
最終返済時年齢:満80歳未満
年収条件 200万円以上
その他申込条件
  • 勤続(営業)年数が原則1年以上
  • 上記の金利適用はJAを給与受取口座とすることが条件
  • 名古屋市内(JAなごや営業エリア内)の住宅および土地が対象

※各条件は一般型の場合

2022年6月の「フラット35」借入金利水準は、最も多い利率が融資率9割以下で1.490%、9割以上で年1.750%となっています。

参照元:フラット35 金利情報

優遇金利を適用すれば、フラット35よりも低い金利水準で借り入れできるのがJAの住宅ローンです。

変動金利を選択すると、条件項目を継続していれば完済まで利率の軽減が続きます。

物件の場所がJAの営業エリア内にある、JAを給与受取口座に指定できることが2つの大きな条件に。

他金融機関の住宅ローンに加えて各種目的ローンも借り換え対象となるので、現在借り入れ中の条件がイマイチだと感じている人は要注目です。

申込可能年齢は幅広いマイカーローン

適用金利 優遇金利適用で年1.30%、通常1.60%(店頭金利:年2.705%)
※ネットローン最優遇金利:年0.90%(保証料別)
融資額 10万円以上1,000万円以下
年齢条件 借入時年齢:満18歳以上75歳未満(新卒内定者を含む)
最終返済時年齢:満80歳未満
年収条件 200万円以上
その他申込条件
  • 勤続(営業)年数が原則1年以上
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤
最優遇金利軽減条件
  • 給与振込口座にJAを指定している:-0.1%
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤:-0.1%
  • 住宅ローン利用者(延滞がないことが条件):-0.2%

上記のうち最大2項目まで、最大0.3%金利軽減

車やバイクなど車両の購入だけでなく、免許取得や車検、車庫建設など車に関わる広範囲の出費に利用できる担保・保証人が不要のローンです。

JAの住宅ローン利用者なら最優遇金利の条件をすべてクリアできるので、店頭なら1.30%、ネットローンなら0.9%と1.0%を切る金利も実現できます。

なお、勤続年数は原則として1年以上必要ですが、18歳以上の新卒内定者も申し込み対象に。

75歳までと上限年齢の高さが注目されがちですが、就職を控えていて車通勤が必要になる高校生や大学生も低金利で借りられる可能性があります。

限度額の範囲内で何度でも利用できるカードローン

適用金利 年 6.925%~9.325%
融資額 10万円以上500万円以内
年齢条件 契約時年齢:満20歳以上70歳未満
年収条件 なし
その他申込条件 名古屋市内(JAなごや営業エリア)に在住または在勤

カードローンは、大手消費者金融だと金利約18.0%、大手銀行では15.0%前後が一般的。

JAでは上限金利でもそれらを大きく下回っており、なるべく金利を抑えながらピンチの時に頼れるローンといえます。

JAのローン商品の中では年齢制限はやや狭く、契約者であっても70歳を超えると新規借り入れはできません。

また、大手銀行では毎月の返済額が最低2,000円と負担が軽い一方で、JAでは最低1万円なと特に計画的な利用を求められます。

ただし、その分早期完済はしやすく利息分の支払いは最低限で済むので、余計な出費が極力出ないカードローンを探している人におすすめです。

家具購入にも利用できるリフォームローン

適用金利 変動:年 3.975% ~ 4.275%
固定:年 1.950% ~ 2.350%
※ネットローン最優遇金利:年1.15%(保証料別)
融資額 10万円以上1,500万円以内
年齢条件 借入時年齢:満20歳以上75歳未満
最終返済時年齢:満80歳未満
年収条件 継続した安定収入がある
その他申込条件 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤
最優遇金利軽減条件
  • 給与振込口座にJAを指定している:-0.1%
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤:-0.1%
  • 住宅ローン利用者(延滞がないことが条件):-0.2%

上記のうち最大2項目まで、最大0.3%金利軽減

補修・修繕や水回りリフォームのほか、物置設置や太陽光パネル導入など住宅に関する幅広い出費に利用できるローンです。

JAで住宅ローンの契約をしていると金利の優遇が受けられ、ネットローンで申し込むと最大で年1.15%まで引き下げ可能に。

年収や審査によりますが、融資額は最大1,500万円と無担保・保証人なしでも大規模リフォームに対応できます。

使い道が決まっているなら多目的ローン

適用金利 年1.70%
融資額 10万円以上500万円以下
年齢条件 借入時年齢:満18歳以上75歳未満(新卒内定者も含む)
完済時年齢:満80歳未満
年収条件 200万円以上
その他申込条件
  • 勤続(営業)年数が原則1年以上
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤の個人の組合員
  • 見積書・注文書・契約書・領収書など、資金使途が確認できる生活資金に限る

旅行や引っ越し、資格取得、家具・家電の購入など、使い道を証明できる出費に利用できるのが多目的ローンです。

ネット申し込み専用となり、24時間いつでも仮申し込みができるので日中なかなかJAまで行けない人でも申し込みしやすいのがポイント。

カードローンと比べると金利はかなり低い設定なので、使い道が決まっているならまず利用を検討したいローンです。

使い道自由で用途の証明がいらないフリーローン

適用金利 年 6.775%~9.175%
融資額 10万円以上500万円以下
年齢条件 借入時年齢:満20歳以上75歳未満
完済時年齢:満80歳未満
年収条件 安定した継続収入がある
その他申込条件
  • 勤続(営業)年数が原則1年以上
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤の個人の組合員

多目的ローンと違って見積書や明細書が必要なく、生活に関することや事業にも利用できるのがフリーローンです。

カードローンとの違いは、最初1回のみで必要資金の融資を受けるので、借り過ぎにつながりにくい点。

いつでもお金を借りられるローンカードがあるとつい使ってしまいそうな人は、フリーローンのほうが計画的に利用できます。

下宿費用もカバーする教育ローン

適用金利 年1.950%~5.975%
※ネットローン最優遇金利:0.95%(保証料別)
融資額 10万円以上1,000万円以下
年齢条件 借入時年齢:満20歳以上
完済時年齢:満71歳未満
年収条件 年収200万円以上
その他申込条件
  • 勤続(営業)年数が原則1年以上
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤の個人の組合員
最優遇金利軽減条件
  • 給与振込口座にJAを指定している:-0.1%
  • 名古屋市内(営業エリア)に在住または在勤:-0.1%
  • 住宅ローン利用者(延滞がないことが条件):-0.2%

上記のうち最大2項目まで、最大0.3%金利軽減

授業料だけでなく、家賃代や入学金など修学に関するすべての出費に利用できるローンです。

完済時年齢は、他のローンと比較すると低めに設定されている点に注意が必要ですが、最長15年と余裕のある返済計画が立てられます。

こちらもネット専用ローンとなり、正式な契約を行うまでは来店不要で手続きが進められるため、仕事で忙しい人でも利用しやすいです。

JAバンク(農協)のローン金利は本当に低い?シミュレーションで比較

数字が小さいので金利は確かに低いと分かりますが、借入金額に対しての総支払額は具体的にどの程度の差が出るのでしょうか。

まずは住宅ローンで3,000万円借入・35年返済を希望する場合で、JAなごやの変動金利型0.47%とフラット35の最頻金利1.49%で比較します。

年0.47% 年1.49%
毎月の返済額 77,478円 91,708円
総支払額 32,540,766円 38,517,341円

シミュレーションなのであくまで参考値ですが、金利が約1.0%違うだけで毎月の支払いは約14,000円、総支払額は600万円と大きな差が出ました。

次に、カードローンで20万円借りた場合について、以下の3つの条件を比較してみます。

  • JAネットローンのカードローンを利用、金利年9.325%
  • 三井住友銀行のカードローンを利用、金利年14.5%
  • 大手消費者金融アイフルを利用、金利年18.0%

それぞれ最低返済額のみで返済を進め、返済総額や返済期間について比較してみました。

JA 三井住友銀行 アイフル
毎月の返済額 10,000円 4,000~2,000円 8,000円
返済期間 1年10カ月 10年2カ月 2年8カ月
返済総額 218,202円 338,006 円 252,610円

JAはこの3つの中では最も金利が低く、毎月の返済額が最も多く必要なため返済総額は抑えられます。

一方、三井住友銀行は最低返済額のみだと返済期間はかなり長期化し、利息も膨らみますが月々の負担が少ないです。

アイフルと比較してみると、金利の差が返済総額や返済期間にそのまま表れているので、やはりJAの金利の低さは大きなメリットであると言えます。

JAのローン審査は厳しい?通過するためのコツ

「JAのローン審査に落ちた」「審査に通らない」という人は少なからずおり、JAのローン審査は決して甘くないことが分かります。

JAに限らず、金利が低い金融機関では1人当たりから得られる利息による利益は少ないです。

貸し倒れは極力避けたいため、金利が低く融資希望額が大きいローンほど審査は厳しくなります。

ローンの申し込むにあたって、審査通過できる可能性を高めるにはどのようなポイントを抑えるべきなのかポイントごとに見ていきましょう。

勤続年数がJAの条件を満たしているか

ローンでは長期間にわたって返済を続けるので、長く返済能力を保てる「継続した安定性」を重視します。

正組合員である農家の場合、所有する広大な土地で農作物を作る職業柄、そう簡単に転職できないのは明白です。

一方、准組合員で勤務先のある人は、農家の人に比べると離職・転職しやすく収入の安定感をアピールするには勤続年数しかありません。

多くのローンでは勤続1年以上を条件としていますが、長いほど審査では有利です。

希望するローンに対して年収条件をクリアしているか

JAのローンでは、多くで税込年収200万円以上が申込条件となっているので、まずはこの金額をクリアしましょう。

注意が必要なのは住宅ローンで、商品タイプによっては年収は300万円以上必要な場合もあります。

また、単純に年収だけ見るのではなく、返済比率(返済負担率)の設定がある点も見逃してはいけません。

返済比率とは、年収に対して年間で返済に充てられる金額の比率のことで、JAでは以下のとおり年収で上限が定められています。

年収 返済比率
250万円未満 30%
250万円以上550万円未満 35%
550万円以上 40%

JAなごやの住宅ローン金利0.47%・35年ローンを組む場合で、融資上限額を年収別に計算しました。

年収 融資上限額目安
200万円 1930万円
300万円 3380万円
400万円 4510万円
500万円 5640万円

上記はあくまで限度額ギリギリの数字であり、必ずこの金額まで借りられるものではありません。

返済比率はなるべく低くしたほうが毎月の負担が少なく、返済が滞りにくいので審査に通過しやすくなります。

年収に対する希望額のバランスも審査においては重要です。

信用情報に問題はないか

信用情報とは、これまでの金融商品取引履歴のことを指します。

クレジットカードや各種ローン、スマホの月々分割払いなど、延滞など起こさず利用し続けてきたなら特に問題はないでしょう。

もし支払いが遅れた経験があるなら、過去5年以内に起こしているのであれば要注意。

1つだけなら見逃してもらえる可能性がありますが、頻繁に支払いに遅れていると支払い能力不足と評価され、審査では大きなマイナスになります。

また、3ヶ月以上の長期延滞を起こした経験が過去10年以内にある人は、JAに限らずすべてのローンで審査に通りにくいです。

日ごろから口座の残高と引き落とし日に注意して、綺麗な信用情報をキープしましょう。

JAカードの利用実績を積むと有利って本当?

JAではクレジットカードの「JAカード」も取り扱っており、ローンを組むより先に利用実績を積めば審査に有利になるという噂があります。

これはJAカードを発行するのがローンの審査や保障も行うUFJニコスだからですが、もしカードを持っていてもさほど審査への影響はほぼないでしょう。

また、すべてのローンでUFJニコスが関わっているのではなく、一部ローンでは保障会社が違うため無関係です。

ローン審査時に確認する信用情報は信用情報機関を通して取得するので、まずは手持ちのクレジットカードで支払い遅延を起こさないよう気を付けてください。

JAバンクのローンはネットから申込可能!手続きの流れと即日対応について

JAのローンは、以前までは申し込みから来店が必要で日中仕事の人にとっては申し込みにくかったですが、現在はWebから仮申し込みが可能です。

ここでは簡単に申し込みの流れについて確認してみましょう。

1.Webから申し込む場合、JAネットローンから目的のローンを選び、住んでいる地域で申込可能か、金利条件は問題ないかを確認する

2.入力フォームに必要事項を入力し、送信する

3.1週間以内を目安に仮審査結果が出るので「申込可能」と連絡が届いたら本審査に進む

4.本審査に通過したら、店舗に出向いて必要書類の提出など契約手続きを行う

なお、審査にかかる時間は各JAやローンの種類によって異なりますが、少なくとも1,2日で本審査まで完了する仕組みはありません。

JAでは即日融資不可!急ぎなら大手消費者金融が早い

審査日数の目安として、JAいずみ野では仮審査結果は3営業日以内、本審査結果は10営業日以内としています。

申し込みから契約までは、2週間程度はかかると見込んでおくとよいでしょう。

2段階の慎重な審査に加えて来店で契約手続きが必要なので、スピード融資は売りにしておらず即日融資は不可能です。

JAに限らず信金やろうきんでも同様で、低金利が特徴のローンは審査が遅いと考えておいてください。

また銀行では、審査手順の一つである警視庁データベースへの問い合わせに時間がかかり、結果が出るまで最低でも2日はかかります。

どうしても今日中に、遅くても明日までにはお金が必要な場合は即日カードローンが便利です。

金利はJAと比較すると高いですが、無利息期間を賢く利用すれば利息を抑えてお金を借りられます。

急を要する時は金利の低さよりも利便性を優先して、必要に応じて後日JAなどに借り換える手段も検討してみてください。

JAバンク(農協)のローンでお金を借りるメリット・デメリットとは?

農家向けのイメージが強いJAですが、金利の低さが魅力的で准組合員になることを検討している人も少なくないでしょう。

ここではJAのローンでお金を借りるメリット・デメリットを2つずつまとめました。

メリット①担保・保証人不要で低金利なのが最大のメリット

JAのローンは、やはり金利の低さが何よりも魅力的です。

また、住宅ローンなど一部を除いて担保・保証人不要なので、周囲への影響を最小限にしてお金を借りられます。

契約の際には別途保証料が必要となりますが、もともとの金利が低いため大きく損をするほどの負担感はないでしょう。

ローンの種類が豊富で、利用目的が明確であるほど低金利が狙えるので計画的に利用したい人にも向いています。

メリット②幅広い年齢で申込可能

JAのフリーローンや多目的ローン、マイカーローンなどは75歳未満まで借入可能と、年齢上限が高いです。

70歳以上でまとまった金額を借りる場合、他の金融機関では不動産を担保にしたローンしか選択肢がないことも少なくありません。

高齢者が担保・保証人不要で借りる手段として高齢者向け消費者金融がありますが、金利はJAの倍以上になる場合も。

また、18歳・19歳が利用できるローンは限られているなか、マイカーローンは18歳の新卒内定者でも申込可能です。

デメリット①基本的にJAへの来店契約が必要

大手銀行や消費者金融のカードローンでは、来店不要のWeb完結契約が一般的になりつつありますが、JAのローンは基本的に来店契約が必須です。

地域のJAなのでどうしても知り合いがいる可能性が高く、周囲に借り入れを知られたくない人にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。

また、仕事などで忙しくて日中に時間を確保できない人は、契約のために時間を確保しなければならず、手軽さはありません。

住宅ローンのように、バレてもダメージがない借り入れなら職場にも説明しやすいですが、できるだけ秘密にしたい借り入れだと来店契約はハードルが高いです。

デメリット②JAに出資して組合員にならなければ利用できない

JAのローンは組合員でなければ申し込みできず、まずは最寄りの店舗で准組合員に加入する手続きを行わなくてはなりません。

この際に必要な出資金は店舗により異なり、一般的に必要と言われる最低額1,000円では足りない場合も。

銀行や信用金庫は利用前の登録を必要とせず、消費者金融でも入会は無料なので、出資金を出して組合員にならなければ利用できないのは面倒に感じられます。

少額の借り入れのためにJAを初めて利用するなら、出資金は思った以上に痛い出費になる可能性があるので事前によく調べておきましょう。

JAのローンは農家以外でもお金を借りられるが審査は厳しめ

JAは農家のための相互扶助団体ですが、出資金を出して農家以外の人でも各種サービスが利用できます。

低金利で融資が受けられるので、住宅や車の購入、教育費などまとまったお金が必要な際には借入先として魅力的です。

一方、低金利で利益を重視しておらず、基本は農家のための相互扶助団体であることからどうしても准組合員の審査は厳しめになります。

審査に通るためには、借入希望額に対して十分な年収があること、勤続年数が長いこと、信用情報に傷を作らないことが重要です。

もし近い将来借入先の候補になりそうなら、まずは最寄りの店舗で組合員に加入して口座を作り、取引実績を作ることから始めましょう。

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